サスペンス

映画「テイク・シェルター」感想・解説。恐ろしい嵐がやってくる!

原題;Take Shelter
上映時間;121分
監督;ジェフ・ニコルズ

映画「テイク・シェルター」あらすじ

工事現場で地盤の掘削作業を仕事としているカーティス(マイケル・シャノン)は、妻のサマンサ(ジェシカ・チャステイン)と難聴の障害を持つ娘(トバ・スチュワート)と平凡で幸せな生活をしていた。

しかし、彼の生活には徐々に異変が起きるようになる。

他人には見えない妄想と悪夢に悩まされ、私生活においても影響が出始める。

竜巻とオイルのような雨、そしてその雨に濡れて理性を失った人々に、自身や娘が襲われるリアルな内容に、 彼は次第に強迫観念に捕らわれ、家の庭に巨大なシェルターを作り始める。重度の統合失調症を持つ母の症状が遺伝したのか??

悩み続けるが誰の理解も得られず、彼は独りシェルターを掘り続ける。

彼は狂気に走ってしまったのか?本当に巨大な竜巻が襲ってくるのか?

参照;Wikiより一部改変

予告動画

キャスト

カーティス・ラフォーシュ マイケル・シャノン
サマンサ・ラフォーシュ ジェシカ・チャステイン
トバ・スチュワート

感想

個人的にはすごく好きな映画。ブルーレイも買いました。

ただ人に勧める場合、つまんないと言われてもおかしくはない内容の映画です。

なので、ここでは控えめな評価にしておきます。

映画の題材として扱われるのは”統合失調症”

統合失調症といっても、その病気自体は複数の病型に分かれています。

長くなるのでここでは割愛しますが、主役のカーティス(マイケル・シャノン)が苦しむのは幻覚や妄想に襲われるタイプのものです。

参照;http://www.outsideintokyo.jp/j/review/jeffnichols/takeshelter.html

彼には、他の人間には見えない”嵐(巨大な竜巻)”が見え、時節、悪夢にも魘され始めます。

娯楽映画とは言いづらい

この映画は人を選びます。

主役であるカーティスの妄想や悪夢が時間経過と共に悪化していきます。

その影響で嵐から逃れるためにシェルター造りに没頭し、家族・職場それぞれの関係(私生活)に悪影響をもたらすようになってしまいます。

この一連の流れを徹底的にリアルに演出しているので、それ自体が評論的な意味合いで評価の高さに繋がっています。しかし、こうした捉え方をしない人。映画を観る際、「金曜ロードショウ」「日曜洋画劇場」のようなノリの方は絶対つまらないと感じること間違いなし。

なぜならこの映画、とにかく地味であるから。

サイコ・スリラーを謳っているのでお分かりだろうが、ストーリーはサスペンスに当たります。

尚且つ日常ドラマの中で、病気による妄想等をリアルに描いたいわゆる心理サスペンスになるので、観る際はくれぐれも注意してください。

人間ドラマ、特に演者の力に左右される映画です。ストーリーの起伏も少なく、ごくありふれた家族の生活感が映画の大部分を占めています。

主演はマイケル・シャノン

参照;https://www.videomarket.jp/title/119144

今更説明は不要だろうが、インディー映画において屈指の活躍を見せてきた男。

とにかく主演を張るには華やかさに欠ける。そこがこの映画との相性が合っていて良いのだが、如何せん好き嫌いはっきり分かれそうですね。

キャリア歴や特徴としては、その顔つき、特に剥き出しの目をギョロっとさせた表情でまず視聴者にインパクトを残し、その後のセリフで徐々に演じるキャラクターの個性を伝えていくタイプです。

数々の映画において、脇役ながらその強烈な存在感から、主演すらも喰うような圧倒的な演技力を披露してきた人物。(代表例;「レボリューショナリー・ロード」「ノクターナル・アニマルズ」)

鬼気迫る演技

毎度彼が出演していると楽しみな要素。

演技の熱量、特に人的不明瞭(キチガイ)っぽさを発揮するとこの人の右に出る人いないです。

演技に厚みがあるのと、中年男性が陥る佗びしさを捉えた演技を披露しています。

助演;ジェシカ・チャステイン

参照;http://encorentertainmnt.blogspot.com/2012/04/scene-on-sunday-take-shelter.html

夫が病気になり金銭的な余裕もない中で、共に苦しみながらも、終始側で夫を支える役所でした。

いまや実力派で且つトップクラスの女優さんですけど、この作品の頃はまだデビューからそんな経っていない頃ですね。

流石に今ほど演技から存在感は出ていませんが、それでも普通に上手いです。

家庭的な妻を演じつつ、夫の病気による変化に戸惑う姿が印象的。

「見どころ解説」アドリブ⁉︎家族感が溢れ出る素敵なシーン

開始15分ごろの娘の保護者会シーン。

仕事終わりで汚れた体のまま参加し、「アナタ臭うわよ」と言われるシーンです。

マイケル・シャノンがすかさず後ろのエキストラに「良い匂いでしょ?」と確認しますが、ジェシカやエキストラの反応を見る限りアドリブっぽいです。

もー、とにかく今作の

参照;http://momo-rex.com/blog-entry-102.html

この家庭的なシーンがたまらない。

知ってる演者同士なのに本物の夫婦に見間違うくらい自然的だし、娘のトバ・スチュワートもけなげにこの家族の一員として貢献してました。

病気になり、一時はバラバラになりかけますが、やっぱりここの絆が何よりも重要であることを映画が指し示してくれます。

同僚の名言

この映画のセリフの中で、唯一引用したいと思ったものを

いい人生を送っているように見える男はー

正しいことをしている

深いい、こんなセリフさらっと吐いてみたいものです。

まとめ

背筋がピンと伸びるような緊迫感のある映画。

サイコスリラーだけど、ホラー要素はないから安心して観てね。

後、家族の繋がりや絆が重要な要素になっているので、自分自身が落ち込んだりした時に観るとほっこりします。

人生何が起こるか分からないけれど、くじけちゃダメです。

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masaki
病弱な新社会人が映画のレビューをしたり、ディズニー愛を語るブログ。