ヒューマンドラマ

映画「ソーシャル・ネットワーク」facebook誕生の物語。あらすじ・感想。

上映時間;120分
監督;デヴィッド・フィンチャー

あらすじ

ハーヴァード大学の学生、マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)はガールフレンドのエリカ・アルブライト(ルーニー・マーラ)に振られます。その怒りから、その日の内に「facemash」(女性の容姿を2択で競わせるモノ)を立ち上げます。しかし、これは女性のプライバシー侵害にあたり、マークは学内裁判で裁かれ多くの非難を受けることに。

女性からの風当たりは強くなったマークですが、その驚異的手腕に目をつけたウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)が自身の運営するサイトで一緒に仕事をしないかと打ち明けます。マークは一時的に応じるものの、その後彼らと合うことを避け、裏で親友であるエドュアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)にウィンクルボス兄弟のサイトから閃いたアイディア(顔写真と個人情報を共有し合うネットワーク・サービス)を打ち明け、これを実現する事で現「facebook」が誕生します。

このことで、ウィンクルボス兄弟はアイディアの盗作だとマークを学内裁判で訴えますが、マークはこうした訴えには一切怯まず、徐々に「facebook」の勢いをアメリカ西海岸にまで広げようとします。

この「facebook」に衝撃を受けた元Napsterの開発者であるショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)はマークに接触を図り、意気投合した2人は一緒に組む事に。

ショーンの力でさらに市場を拡大する「facebook」ですが、友人のエドュアルドはショーンの軽はずみな態度に不満を持ち、これが原因で次第に先行きが不安になり始めます…..。

予告編

キャスト

マーク・ザッカーバーグ ジェシー・アイゼンバーグ
エドゥアルド・サベリン アンドリュー・ガーフィールド
ショーン・パーカー ジャスティン・ティンバーレイク
キャメロン・ウィンクルボス
タイラー・ウィンクルボス
アーミー・ハマー
クリスティ・リン ブレンダ・ソング
マリリン・デプリー ラシダ・ジョーンズ
エリカ・オルブライト ルーニー・マーラ

感想

私の評価

この映画はフィクションです。

映画作る際にマーク・ザッカーバーグ含め、実在のモデルとなった「facebook」関係者にヒヤリングの取材申し込みを行ったそうですが断られたみたいです。

そのため、「facebook」誕生の物語という内容ですが、決して映画の内容が真実ではないとのこと。

観る際はこの点を注意。

トルーマン・カポーティの「冷血」のような徹底したヒヤリングを基に作られたノン・フィクション作品だったなら5つ星でしたが、こうした事実から減点して4.5星です。

上記した通りですが、前もって「facebook」の事をある程度知ってないと、話の真実脚色の違いが分からないと思います。どこまで信じて良いか分からないという人のために、私がざっくり説明すると以下の通り。

ざっくり解説

真実

「facebook」誕生までの大まかな流れ

脚色

登場人物の人柄と会話部分。

ホントざっくりですが、「facebook」の誕生秘話のような世間に周知の事実である部分は、映画のストーリー展開そのものに当たるので大体は事実です。(マークと奥さんとの関係は上の動画にあるように偽)

一方で、個々の人柄や映画内で繰り広げられる人間関係部分などは監督含め製作陣の頭で作られたもの(ヒヤリング取材を断られているため)であり、フィクションと思った方が良さそうです。

弟
個人的に思うのは、映画を観るにあたり、内容そのものはフィクションと捉えた方が何も煩う事なく楽しめると思います。 「facebook」のことを詳しく知りたいという人にはこの映画は向きません。関連の書籍を探した方がいいです。

見どころ

その1 主演3人の怪演

参照;https://www.gettyimages.co.jp/写真/ソーシャル・ネットワーク-映画

(左からジャスティン・ティンバーレイク、アンドリュー・ガーフィールド、ジェシー・アイゼンバーグ。)

メディアでも大絶賛されていますが、ストーリーの主要部分に関わるこの3人の演技は大きな見どころになります。

マーク役のアイゼンバーグは早口かつ感情をあまり表に出さないクールさを映し出します。成功者としての天才っぷりを披露しつつもどこか孤独な感じが印象的でした。

そのマークの親友役のアンドリュー・ガーフィールドは学生らしい幼さを感じさせつつ、社会の波に揉まれながら時節、マーク含め周りの人間との軋轢に押し潰されそうになる演技で視聴者に強烈なインパクトを与えます。

弟
顔つきの幼さも合間って、作中の苦しみを観るとついつい応援したくなる素敵な役でした。

そして一番の問題児はジャスティン・ティンバーレイク。アーティストとしての本業の傍ら、いくつもの映画出演歴のある彼。私もこれまでに4作ほどで彼の演技を観たことがありますが、今作の大活躍ぶりは正直驚きでした。

ショーン・ペンという若くして事業成功者である、ノリに乗ってる役を演じています。この役で見せるどこかチャラいんだけど、仕事の話になると「俺やり手なんだぞ」という”気概”と彼がバックにいると怖いもの無しな”安心感”を生み出していました。

普段の印象を変えるような素晴らしい演技です。映画の中でもスポット当たる役でしたので、これホントにあのジャスティン・ティンバーレイクなのかと目を疑わずには入られません。

その2 カメラワークとbgm

現在と過去の描写が行ったり来たりします。「facebook」誕生の大まかな流れを僅か2時間に収めている本作は、話の根幹を端折ることなく、現在と過去の描写を頻繁なカメラ切り替えで写し出します。

これが非常にテンポ感が良く、観ていてグイグイと物語に引き込まれる要因になっていると私は感じました。

また、音楽スコアにはNine Inch Nails のトロント・レズナーを起用。

来日講演はどれも伝説級のLiveとして語り継がれる、雨男。

映画ではこんな激しい曲は流れません。

「facebook」然り、今世の情報社会を象徴するようなデジタルサウンドです。なんだかNOISEっぽさがあるカオスな雰囲気のモノで、妙に心を掻き立てられました。

その3 映画のバランスが良い

この記事書くにあたり、軽く2周目観て感じたことです。

上記したようにテンポ良いのがこの映画の特徴だけど、さらに詳しく書くと以下の通り。

前半は「facebook」誕生とウィンクルボス兄弟との裁判、

中盤に入りショーン(ジャスティン・ティンバーレイクが)活躍。「facebook」も勢いに乗る。

後半で親友のサベリン(アンドリュー・ガーフィールド)がマークに対して裁判を起こした真相が明かされる。

ここ大事

また、物語では成功者であるマーク・ザッカーバーグとショーン・パーカーはそれぞれに巨額の富や名声をも得ています。しかし、決して幸せそうとは言い切れず、孤独感(それに値する犠牲)を払っていると思わせる演技(シーン)によって話にまとまりがもたらされています。

弟
これらの見どころがテンポよく紡ぎ出されていて、上述したフィクション映画としてのマイナスポイントを忘れ去るくらいにこの映画のポイントを高めているよ

まとめ

流石に監督がデヴィット・フィンチャーなだけあって、ただの伝記映画にはならないクオリティある内容です。「facebook」もいろいろ問題ありましたし、社会人なら観ておいて損はないと思います。

このGAFA繋がりで、以前観た「スティーブ・ジョブズ」という映画のレビューもしたいと思います。

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masaki
病弱な新社会人が映画のレビューをします。各種ライフスタイル記事も併せてどうぞ。