西部劇

映画「ジャンゴ 繋がれざる者」感想・解説も。マカロニ・ウェスタンの復活。荒ぶるジャンゴ!


上映時間;165分
監督;クエンティン・タランティーノ

あらすじ

南北戦争直前のアメリカ南部。黒人奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の標的の顔を知っていたため助け出される。

ジャンゴが早撃ちの名手だったため、シュルツは彼を賞金稼ぎの相棒とした。

そんなこんなで、良い仲になった2人だったが、ある日、ジャンゴの生き別れの妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)が黒人の酷使で有名な農園領主カルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の下にいる事を突き止める。

2人はブルームヒルダを助けるためミシシッピへと乗り込むが…..

予告編

キャスト

ジャンゴ・フリーマン ジェイミー・フォックス
ドクター・キング・シュルツ クリストフ・ヴァルツ
カルビン・J・キャンディ レオナルド・ディカプリオ
ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト ケリー・ワシントン
スティーヴン サミュエル・L・ジャクソン

感想

私の評価

2時間45分の大作。最初の1時間はまぁまぁ退屈です。(人によるかも知れませんが)物語の本題(ジャンゴの妻救出)に突入するのがちょうど1時間過ぎたあたり。

物語の導入部分(最初の1時間)で、白人のシュルツと黒人奴隷だったジャンゴがなぜ一緒に組む事になったのかを非常に丁寧に説明してます。時代が時代なので普通考えられない設定です。しかし、この導入部分で2人がしっかりとした信頼関係を築いて行動しているという事実がある事で、物語の後半にある種の含みをもたらしています。ここがでかい。

こういう人には合わないかも

血しぶきが大げさなぐらい激しい

イングロリアス・バスターズ含め、タランティーノ監督のリアリティよりもジャンル重視の独自演出(脚色)がこの映画も色濃く観られます。”魅せ方にこだわりたい”という気持ちは私も良く理解はできるのですが、それでも所々首を傾げたくなるような部分はありました。

直接的なグロ要素(ナイフで刺したり)とかはないですが、銃撃戦で撃たれた時の血しぶきが尋常じゃない量なのと、心理的な面でここまで撮る必要ある?と思いたくなるシーンがあり、その点は少し目を伏せたくなる原因に。

この点をまだ観たことない人には前もって知っておいて欲しい。

見どころ1 クリストフ・ヴァルツ

参照;https://eiga.com/news/20130208/15/

映画のタイトルはジャンゴなんですが、映画前半は彼の独壇場です。

いやぁ〜凄まじい演技!口が達者なキャラという役所ですが、会話において余裕があるという面持ちを表情で分かりやすく伝えています。

これがあまりに行き過ぎると、お調子者やノリの軽い奴になってしまうのですが、あくまで自分が物事をリードしていくというストーリー上のキャラの性質を見事に演じてましたね。

この演技のバランスが終始安定しているもんだから、前半部分ではジャンゴが少し霞んで見えてしまいます。

見どころ2 西部劇

参照;https://www.fashion-press.net/movies/gallery/20171/389

物語り後半に色濃くその要素が出てきます。

ある種お決まりとも言える、西部劇へのリスペクトを含んだシーンと監督の特徴的な手法ともなっているコミカルさが調和しています。

私の場合、前半がやや退屈だったので、後半の演出部分には「そうそう、こういうの待ってたんだよ」と思わず頷いてしまいました。

この点はホント安心感あります。最大の見せ場ともなる長い銃撃戦が終わった後、物語りが20分弱残っていてジャンゴがようやく活躍し出す時がきます。

ここで、もうこれ以上見どころ作れなくない?と感じてしまうのですが、監督。さすが無類の映画好きなだけあって、また違った側面から西部劇好きな私を唸らせてくれました。

あんまり書くとネタバレになるので控えますが、お見事です。

見どころ3 映画通ならご存知の…あれ

レオナルド・ディカプリオは出演しているどの映画を観ても、その熱血型の演技故に毎回おんなじような印象を受ける私。

今作もいつも通りのスタイルなんですが、例のあのハプニングシーンは凄い好印象でした。

テーブルに拳を叩きつけ、その際にガラスの破片で手を切って凄い量のモノホンの血を流します。

本人もさすがに痛かったのか手を気にするそぶりを見せるのですが演技続行。カットシーンまでその熱量を切らさずに演技し切りました。

ここで、続行してセリフ放つシーンが結構長くて、本人もしきりに手を動かしているのにその抗弁たるや凄まじいこと。意識が明らかに手に向けられてるのが観ていて感じ取れるのに、それを抑える演技の力技は皆さんにも是非観てもらいたいところです。

まとめ

西部劇好きは必見の映画です。ただ、上映時間がネック。

現代では、なかなかこの時間数だと観るのがきついと思われるので、西部劇そのものに興味がない方はスルーでも問題ないかと。

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masaki
病弱な新社会人が映画のレビューをします。各種ライフスタイル記事も併せてどうぞ。